あしたへオーバータイム (2)

ここはサッカーが盛んな地「ゴダイリゾート」
隼が初めて降り立ってから3年目を迎えていた。
2年前、隼が初めてリゾートに降り立った時に
たまたまサッカーのスパースター『フリッツ・ベッケン』のシュート練習を目の当たりにした。
ベッケンは、ゴールのポストにボールをわざと当て
跳ね返りをリバウンド代わりにして更にシュートを打ち続けると言う離れ業していた
ベッケンの真剣な眼差しが隼の心を打ち、「自分のやりたい事」を発見する。
・・・・・・そして2年の月日は経った。

「ねえ大地、『隼さん』知らない?」
有高みづほは試合が終わり、スタジアムから出てきた大地に声をかけた。
一瞬大地はキョトンとした。
ふと後ろを振り向くと隼の姿が見当たらない。
「隼か?うーん・・・さっきまで一緒だったんだが。」
おかしいなと大地は思ったが、さっき何処からか呼び出されてる隼を思い出して
みづほにこう答えた。
「隼の奴さっき呼び出されていたんで、香苗さんに呼ばれたんじゃない?」
それを聞いたみづほは頬をふくまらせ、ブスッとした表情に一変した。
『香苗さん』こと伍代香苗は、企業グループ『GODAI』社長で
ゴダイサッカークラブのオーナー伍代毅彦の一人娘である。
隼とはいとこの関係でちょこちょこみづほと顔をあわせるのだが
どうもみづほと余り相性がよくない。
「『大地』は呼ばれなかったんだ。」
首を横に向けながら刺々しく話し掛けるみづほに、からかう様に大地が話し掛けた。
「おまえ忘れ去られたんじゃない?」
みづほは一瞬「ウッ」っとたじろいだが、めげたりはしない
大地とみづほは小さいころからの幼馴染で少々の事は慣れているからだ。
「大地さん、その言い方ひど~い」
横にいたみづほの親友森田美麗がみづほの代わりに返事を返した。
「悪い悪い、『こいつ』があまりにも顔に表情を現すんで」
大地は笑いながらそう言うと悪びれた表情を見せた。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック